水難事故

岐阜県を流れる長良川で、パックラフト愛好家による水難事故があった様です。

岐阜新聞による記事です。

https://www.gifu-np.co.jp/news/20200120/20200120-208121.html

数少ない情報ですが、
①アンダーカットに入ったことによる溺水と思われます。 
②単独行であったようです
アンダーカットとは、
代表的な例に、
岩の下がえぐり取られた様な形をしており、
そこに川の流れが入り込むことで、人が入ると脱出出来ず溺水の可能性が高いとされる場所です。

近年、吉野川でもパックラフト愛好家を見かけるようになりました。

 

昨年は、単独で増水の吉野川の山崎ダム周辺を下っているパックラフト愛好家の方とお会いしたのでお話をさせて頂きました。

 

今日は増水で進みが速いので、距離も伸ばしてこのまま大歩危小歩危も下ろうと思っているとのことでした。

大歩危の危険個所もまったくわからないということでしたので、勝手ながらこれは無謀なチャレンジとお見受けして、止めて頂きました。

 

 1人で持ち運び、手軽に、急流を下ることのできるパックラフトは、不安定なカヤックと違い、まさにより多くの人に川下りを楽しんでもらえる乗り物であると同時に

、自身の知識やレベルをしっかり認識しないと自然に牙をむかれやすい乗り物でもあります。

技術や経験が伴ってないのに、難易度の高い場所に行ってしまうということです。

 

 

吉野川では、近年川下りによる水難事故が続いております。

2015年に1件、2016年に1件。

 

 

 

自然を相手にするアウトドアスポーツは常に危険が伴っています。

 

危険と一言で言うと軽く聞こえてしまいますが、

危険とは

自分の死。

仲間の死。

それを悲しむ家族の顔。

取り返しのつかない怪我。

また溺れることもすごく怖いですよね。息ができないんですよ。

 

ですがその危険は0ゼロにはできません。

ですが限りなく0ゼロに近づけることができます。

 

リスクを限りなく減らすのです。

 

川下りをする皆さんにお伝えしたいことは

リスクを減らすこと。

 

川下りするときには、

単独行は避けるだけでも相当危険は減ります。

 

ローカルパドラーにも相談してみて下さい。

 

それでも一緒に下る人がいなければ、お金はかかるけど一度ガイドサービスや

レッスンを受けてみて下さい。

技術講習はもちろん、装備の正しい使用方法や、その河川の危険個所もレクチャーしてくれます。

装備で一歩間違えると危険なカウテールやリーシュなんかの装着や使い方なんかもいい例です。

あと『あそこにこの前の増水で丸太がひっかかっているから危ないよ』とか

『あそこの岩が動いて落ち込みがある』など

旬な情報はめちゃくちゃ役に立ちます。

 

また不安な激流は、岸を迂回するのも良いです。

 

挙げるときりがありませんが、できる限り色んな方法でリスクを減らして下さい。

また胸騒ぎや虫の知らせなんかも繊細に感じ取って下さい。

 

結果、楽しめて無事に家に帰れればいいんです。おいしいお酒が呑めればいいんです。無理をせず楽しみましょう。

 

心からご冥福をお祈りいたします。